雅叙園にご縁のある人読んどこう/町田徹『行人坂の魔物』

お・も・し・ろ・かっ・た!!!!

行人坂とはJR目黒駅から雅叙園に向かって降りていくあの急な坂のことです。その坂のふもとの雅叙園・アルコタワーをめぐるみずほ銀行とハゲタカファンドの呪縛を描いたのが本作品。まずは八百屋お七の井戸から物語は始まる。火事と喧嘩は江戸の華ともうしますが、恋にこがれて死罪となったお七を弔うために作られたお七の井戸が現在も雅叙園の敷地内に残ってます。勾配のきつい行人坂では様々な労苦があり、さる豪商が新坂を開き利便を図るものの、時の将軍徳川綱吉の怒りをなんでか買ってしまい、豪商は死罪に。犠牲となったその商人菅沼権之助の名を取り、あの坂は権之助坂というのでごわす。
さらに時を経て、明和九年、田沼意次が権勢を振るい始めた頃、明和の大火が行人坂を火元にして発生。目黒から北千住まで燃やし尽くしたこの大火、池波正太郎の鬼平犯科帳でも取り上げられているざます。幕末のあの地のオーナーは熊本藩細川家、そして明治維新、政府軍のみなさんがズカズカ乗り込み、元武士、商人などオーナーが幾重にも変わります。同盟通信社(現在の共同通信社の一部)創業者の岩永祐吉が事業を維持するために土地を切り売りし、それらを一手に引き受けたのが、石川県出身の細川力蔵、のちの雅叙園創業者なのでした。

うわー・・・・すっごい歴史・・・・・。雅叙園自慢の百段階段ってそういう由来だったんだーとか、そんでそれがああなってこうなって、イ・アイ・イ事件やら許永中やらを呼び寄せるんですか―! わー! すげぇ、そうだったのか! 私の生きてた平成一桁年代ってこんなんだったのかー!!! そんで今の雅叙園がどうなってるかというと、ハゲタカファンド・ローンスター社とみずほ銀行がですね、えぇ、おぉっとこれ以上は言えないや、みなさまぜひ本書をお読みになってください。

「銀行って馬鹿なの、死ぬの?」って感じがしないでもないですが、経済って生々しいわ―、雁首揃えてても企業ってアホだわー、いやーこわいこわい。目黒在勤・在住の方、アルコタワー在勤の方、四十代以上の方は読むと面白いんじゃないかしら。

やられてもなにもしない、泣き寝入りだ!!!!!

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