二時間の娯楽の新書メジロくる/丸島和洋「真田四代と信繁」

真田四代と信繁 (平凡社新書)

真田家のことをまるで知らないので新書を買って読んでみた。丸島さん、大河ドラマ「真田丸」の時代考証手伝っておられる方だそうです、1977年生まれ。

最近は戦国時代の歴史の見直しが進んでおり、「大名以上戦国大名未満」な人たち-まさにこのドラマの中の真田家とか「黙れ小童」の室賀家-を「国衆」と呼ぶようになってきてるんですってねー。へー。そうなのー。最近の概念なのー。真田家というのは武田信玄時代の資料はたくさん残っているんだけど、そこから先、江戸時代初期までの史料は散逸しており、イエズス会や薩摩藩、越前藩の史料などから丁寧に拾いまとめあげた駆け足真田四代のお話です。ひいじいちゃん・じいちゃん・昌幸(美の壺)・信繁(堺雅人)・信之(大泉洋)の順に描かれており、真田家の立ち上げから基盤づくりまでを読み通すことができ、私みたいな真田家情報初心者にはうってつけの新書です。

で、知らなかったんですけど、信之は93歳まで生きるのですね! 93歳って!!! 万治元年死亡ですって! 家綱の時代ですよ、同時期に亡くなってる大名の人たちも一世代下ですよ! 松代藩の礎を作り上げ、徳川政権の長老的ポジションのまま信之はこの世を去ります。途中、中風を患ったりしたそうですが、93歳で!!! それに付き従って殉死した武将も85歳だったとか。えぇええーあの時代にふたりともどんな魔法を! それとも松代は昔から桃源郷みたいなところだったのかしら?

信繁の最後の記述では、三谷幸喜の新選組のラストシーンが思い出され、涙が。あの香取慎吾が首を傾け、最後に「トシ・・・」とつぶやくあのシーンが思い出され、あのシーンが思い出され。でも大丈夫! トシ生きてるから! トシ、ゴールデンカムイで暴れん坊老人やってるから! 最新刊のKindle化はよ! あるいは今夜(4月10日)にも石田三成として復活するから!

信之の戦国マブダチが石田三成だったというのも知りませんでした。「来週いくから」「宿で待ってるね」などの超短文な手紙をやりとりするような仲だったらしいです。大泉洋と山本耕史が・・・へぇぇ・・・・。そうやって東西政権のバランス取っていたのかもしれないですけど、ほんと仲よかったんでしょうね。読めば読むほどお兄ちゃんの信之はしっかりものでよい治世者だったようですな。信之が再興させた海津城ではただいま城内の桜のライトアップやってるそうです。「五郎丸フィーバーで駐車場が満車!」と姉からLINEが届きました、「ねえちゃん、真田丸!真田丸!」と優しくツッコミを入れてあげました。

昌幸・信繁が軟禁された九度山のある和歌山も真田丸にのっかってます。しかもパンダに赤備えを・・・かわいい・・・つくったの? 和歌山県の方はこれ、作りましたのん?

真田家が軟禁されてた九度山のある和歌山県まで大河町おこしを!!

@ukaukatterが投稿した写真 –

うふふふ。正座ドラマが一本でもあると、一週間にメリハリついてよいですな! 関東の小競り合いをこれからも丁寧に描いていってほしいものですじゃ。

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