沈丁や老後に住める家がない/太田垣章子「老後に住める家がない 明日は我が身の漂流老人問題 (ポプラ新書)」

老後に住める家がない! 明日は我が身の漂流老人問題 (ポプラ新書)

読んだ。ひー。おちおち死ぬこともできない!!

「70歳過ぎたら賃貸契約が難しくなるんですよーーー、なんで難しくなるかですって? 家主さんたちの実体験をとくと聞くがいいわ!」という内容のご本です。持ち家の人は? 持ち家の人はどうなの? あ、持ち家の人もちょっと大変みたい。しかし、登場する困った高齢賃貸人の事例がほとんど独身男性で、ほんとうに切なくなってくる。

 

さて、これを読んで自分への課題をまとめました。

・賃貸でも持ち家でも、終の棲家を65歳までに見つける。
・荷物を少なくする。死後、親戚が2tトラックを呼んで全部ゴミとして出すような事態は避ける。
・遺言状を書く。
・友人・親戚を大事にする。

どんなにしっかりしていて元気に見える人でも、75歳を越えたらガクンとくる。きれいに暮らしていた人が急に片付けができなくなったり、部屋が散らかっていき「なんとかしなきゃ」と思っているうちにゴミが積り挙げ句ゴミ屋敷になることもあるみたい。自分にもそういうことが起きるかもしれないとと思って「立つ鳥跡を濁さず」の精神でこの世とおさらばできるように心がけたい。いまから終活していってもいいのか、えー、しかしそれって人生とはなんぞや!? 生きて暮らして死ぬために歩みを進めていくことなの? いやそうばっかでもないよね、そうばっかでもないってわかってるんですけど、昨今の風潮が。。。

しかしこれを読むと、朝の商店街の喫茶店でいつも顔を合わせるご高齢のご夫婦や、神楽坂の毘沙門天前のベローチェで「あんたは年金あるからいいじゃない」「あんたは息子が店継いでくれたからいいじゃない」などとやりあってるご年配のご婦人のみなさん、げっんきだなー。自分がああなれる保証は1mmもないので、せめて他人に迷惑をかけないよう備えておきたいものです。

とりいそぎ着物を小さい箪笥2つにまとめたい。でもその空いたスペースにまた別の新しい帯が入ってくるんでしょう? 「社長、ごめん、いまお金ないから買えない。お金あるけどないから今日のところは取っておいて。来月買う」なんて言っちゃうんでしょう? もういやー、無間地獄!

 

クロワッサン特別編集 終活読本。 (マガジンハウスムック)

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